NDフィルターとはカメラのサングラスのようなもので、明るい場所などでシャッタースピードやF値を下げたい時に使います。
皆さんも一度はこの「NDフィルター」という言葉は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ですが「いまいちNDフィルターとは何か分からない」や「本当に必要なのか分からない」といった疑問も少なからずあると思います。
そこで今回はNDフィルターとは何か、また、買う際の選び方も詳しく書いていこうと思います。
NDフィルターとは
先ほど冒頭でも書きましたが、NDフィルターとはカメラのサングラスのようなもので明るい場所でシャッタースピードやF値を下げたいときに使います。
カメラを使っている方なら分かると思いますが明るい場所でシャッタースピードやF値を下げるとどうしても光が入りすぎて写真が真っ白になります。
ですがNDフィルターを使えば光の量を下げることができるのでそのような状況でも写真が真っ白にならずに自分の理想の写真が撮れます。
NDフィルターを使う状況
ではここからはもう少し具体的にどのような場合に使うかを「写真を撮る場合」と「動画を撮る場合」に分けて解説していきます。
写真を撮る場合
たとえばこのような滝の写真を撮りたいとします。
このような写真を撮る場合にはNDフィルターは絶対に必要です。
まず、この写真を撮るためにはシャッタースピードを下げなければいけません。
ですが見ての通り明るいところなのでISOをガン下げしてF値を10などにしてもメチャクチャ写真が真っ白になると思います。
そういう時に活躍するのがNDフィルターです。
NDフィルターはまさにサングラスのように取り込む光の量を減らしてくれるので写真が明るさで真っ白になることなくこのような写真を撮ることができるんです。
動画を撮る場合
動画を撮る方にはNDフィルターは絶対的に必要なアイテムといえます。
動画を撮っている方なら分かると思いますが動画を撮る際シャッタースピードは1/100か1/50にします。
これは動画がなめらかにつながりをもてるようにするためです。
またF値は基本的に低く設定します。
これはボケ感を演出してより魅力的な映像を作り出すためです。
このように、動画を撮る際は光を多く取り込んでしまう設定に必然的になってしまいます。
そしてそのうえでlog撮影をするとなるとどうしてもISOだけではlog撮影できるだけの明るさに落とすことはできなくなります。
そこで登場するのがNDフィルターです。
NDフィルターを使うことで明るさを落として理想の設定のままlog撮影できるようになります。
ようするにlogで動画を撮りたい方は夜間などの暗い状況以外はNDフィルターは必須ということです。
NDフィルターの選び方
さて、NDフィルターの重要性が分かったところでここからはNDフィルターの選び方について詳しく紹介していきます。
NDフィルターを選ぶ際には注目することが3つあります。
- フィルターの濃さ
- 可変式かどうか
- フィルター径
ではそれぞれ見ていきましょう。
フィルターの濃さ
NDフィルターにはND2やND4などのように濃さが表示されています。
たとえばND2は光の量を1/2にすることを表し、ND4は光の量を1/4にすることを表しています。
とそんなことを言われても「私に必要なのはND8だ」とか思う人はまずいないと思います。
なのでここでは大体どの濃さのNDフィルターを持っていればいいかについて書いていきます。
写真で使う場合
写真で使う場合、最初は大体ND8~400で十分だと思います。
写真の場合どうしても撮影環境の状況とそれに対する理想のシャッタースピードにともなって用いるNDフィルターの濃さの種類は多くなってきます。
もちろんND500やND1000とかいうばかでかいNDフィルターでしか撮影できないような写真もあります。
ですが最初は万能な約ND8~400で色々とチャレンジしてみてそのあとでND500
必要だなや、ND1000必要だなと思うのであれば買ってみてはどうでしょうか。
動画で使う場合
動画で使う場合はもう少し写真の時よりも濃さの幅は狭くなります。
約ND2~64があれば明るい時間帯でもlog撮影が可能になるかと思います。
もちろんND400,500程度のものがあってもよいとは思いますがND2~64があれば十分だと思います。
可変式かどうか
NDフィルターには濃さを変えれるものと変えれないものの2種類があり、変えれるものを一般的に可変式NDフィルターと言います。
濃さを変えられない普通のNDフィルターを使う際、環境や撮りたい写真からおおよそ逆算してどの濃さを使うかを選ばなくてはなりません。
しかし可変式の方であれば1枚で複数の濃さに変えることができるので簡単に理想の写真や動画を撮ることができます。
ただ、可変式NDフィルターは構造上の面からある一定の濃さのところでエックスむらというむらが生じてしまいます。
なのではじめは可変式NDフィルターを買ってNDフィルターに慣れてその後にもし必要な濃さを見つけたら新しくNDフィルターを買うことをおススメします。
フィルター径
NDフィルターをカメラレンズにしっかりと合わせるためにはフィルター径というものを合わせなくてはいけません。
フィルター径を確認する方法はめちゃくちゃ簡単です。
このように矢印の場所に書いてあるのがフィルター径の大きさです。
なのでこのレンズの場合、フィルター径67mmのNDフィルターを買うとしっかり合うということになります。
またステップアップリングというものを使いフィルター径の違うNDフィルターとレンズを合わせることもできます。
なのでフィルター径の違うレンズを複数持っている方はそういったものも検討してみてはどうでしょうか?
おすすめのNDフィルター
と、ここまでNDフィルターのあれやこれやを紹介してきましたが多分皆さん思っているはずです。
「そもそも種類多くて迷うねん」と(笑)
ではここからはおすすめのNDフィルターを大きく分けて2つ程紹介していきます。
K&F Concept 可変NDフィルター
K&F ConceptのNDフィルターは手ごろな価格にもかかわらず質が高いということで有名なNDフィルターです。
ですので初心者の方や低価格で質のいいものを探している方にはおすすめのNDフィルターになります。
NiSi 可変式NDフィルター
少しお金をかけてでもいいからしっかりとした高品質のものが欲しいという方にはこのNiSiのNDフィルターがおすすめです。
価格は少し高くはなってしまいますがその分最高品質のクオリティーを得ることができます。
まとめ
今回はNDフィルターについて書いてきました。
このようにNDフィルターは光の強さを調整してくれるのでシャッタースピードやF値を下げたい時にとても重宝します。
そして動画を撮影される方にはこのNDフィルターは必須のアイテムといえます。
ですので是非NDフィルターに挑戦していただいてさらにオリジナリティー溢れる作品を作っていきましょう。
今回のこの記事が少しでも皆さんのお役に立てたなら光栄です。
では良いカメラライフを!